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2枚目から7枚目をまとめてRAW現像

  

2枚目から7枚目をまとめてRAW現像(一括RAW現像)

全ての写真の補正が終わりました。 1枚目の写真はすでにRAW現像しましたが、2枚目から7枚目の写真はまだRAW現像していません。 ここでまとめてRAW現像、つまり、一括RAW現像を行います

一括RAW現像は現在のダークルームビューではなく、ライトテーブルビューで実施します。 ライトテーブルビューに切り替えましょう

1. ライトテーブルビューに切り替える
1. ライトテーブルビューに切り替える

上図のようにライトテーブルビューに切り替えます。

2. 2枚の写真しか表示されていない
2. 2枚の写真しか表示されていない

上図のようにライトテーブルビューに戻ります。 なぜか、中央エリアには2枚の写真しか表示されていません。 なぜだい?

不具合でしょうか。 まあ、原因はわかりませんが、ひとまずコレクションの絞り込みをリセットしてみましょう

3. [リセット]ボタンを押す
3. [リセット]ボタンを押す

上図のようにコレクションの右端にある[リセット]ボタンを押します。

4. 絞り込みが解除される
4. 絞り込みが解除される

上図のように絞り込みが解除され、全7枚が表示されます

では、2枚目から7枚目を一括でエクスポート(一括RAW現像)しますが、まずは2枚目から7枚目の写真を選択する必要があります

5. 2枚目の写真をクリックする
5. 2枚目の写真をクリックする

上図のように2枚目の写真をマウスの左ボタン(マウスの左ボタン)でクリックします。

6. 2枚目のみが選択される
6. 2枚目のみが選択される

上図のように2枚目の写真の背景色が変わります。 これは、2枚目が選択されたことを表しています。

続いて、7枚目までを選択状態にします。

7. SHIFTキーを押しながら7枚目の写真をクリックする
7. SHIFTキーを押しながら7枚目の写真をクリックする

上図のようにSHIFTキーを押しながら7枚目の写真をマウスの左ボタン(マウスの左ボタン)でクリックします。

8. 2枚目から7枚目の計6枚の写真が選択される
8. 2枚目から7枚目の計6枚の写真が選択される

上図のように2枚目から7枚目までの計6枚の写真が選択されます

これで一括エクスポート(一括RAW現像)の準備ができました。 選択中の6枚の写真を一括エクスポートしましょう。

9. 右側のパネルのエクスポートをクリックする
9. 右側のパネルのエクスポートをクリックする

上図のように右側のパネルにあるエクスポートをクリックします。

10. [エクスポート]ボタンを押す
10. [エクスポート]ボタンを押す

上図のようにエクスポートが展開されますので、[エクスポート]ボタンを押します

11. エクスポートが開始され進捗が表示される
11. エクスポートが開始され進捗が表示される

上図のように選択中の6枚の写真のエクスポートが開始され、進捗が表示されます。 エクスポートが終わると進捗の表示は消えます

では、エクスポート先のフォルダを確認してみましょう。 デスクトップの下のCameraフォルダの下のdarktable_exportedフォルダを見てください。

12. 計7つのJPEGファイルがある
12. 計7つのJPEGファイルがある

上図のように2枚目から7枚目の写真がエクスポートされ、1枚目のJPEGファイルと合わせて計7つのJPEGファイルがあります。

補正前と後の写真の比較

以下に、補正前と補正後の写真を掲載します。 なお、補正前の写真はカメラが出力した撮って出しJPEG画像です。 補正後の写真はdarktableによってRAW現像で出力したJPEG画像です。

1枚目の写真

- 補正前 -画像を拡大する
- 補正前 -

夜間に蛍光灯を点けた室内で撮影したため色かぶりしています。 ホワイトバランスを "電球" にして色かぶりさせました。

- 補正後 -画像を拡大する
- 補正後 -

ホワイトバランスの調整によって青かぶりが解消されています。

2枚目の写真

- 補正前 -画像を拡大する
- 補正前 -

空が白飛びしていて山と空の境目がハッキリしていない所があります。

- 補正後 -画像を拡大する
- 補正後 -

山と空の境目がわかりやすくなりました。

3枚目の写真

- 補正前 -画像を拡大する
- 補正前 -

空が白飛びしていて雲が見えません。 また、霞(かすみ)がかかって遠くの山が白っぽく写っています。

- 補正後 -画像を拡大する
- 補正後 -

雲が見えるようになりました。 また、遠くの山の霞が低減されています。

4枚目の写真

- 補正前 -画像を拡大する
- 補正前 -

滝のせいで湿度が高いのか霞がかかって白っぽく写っています。

- 補正後 -画像を拡大する
- 補正後 -

霞が低減されています。 ただし、コントラストと彩度がまだ不足しています。 もう少し、コントラストと彩度を上げても良かったですね。

5枚目の写真

- 補正前 -画像を拡大する
- 補正前 -

ISO 1600で撮影したためノイズが心配な1枚です。 カメラの高感度ノイズ低減設定はオフにして撮影しました。

- 補正後 -画像を拡大する
- 補正後 -

カラーノイズが除去されています。 輝度ノイズも低減したため、ややシャープさを失っています。

6枚目の写真

- 補正前 -画像を拡大する
- 補正前 -

被写体の桐の箱が近いため歪曲しています。

- 補正後 -画像を拡大する
- 補正後 -

歪曲が補正されています。 また、周辺光量低下も解消されています。 ただ、補正中は気が付きませんでしたがコントラストと彩度が低いですね。 フィルミックRGBツールでコントラストと彩度を上げるべきでした。

7枚目の写真

- 補正前 -画像を拡大する
- 補正前 -

空を広く写したためか、やや暗めに露出されています。 また、周辺光量低下で隅が暗くなっています。

- 補正後 -画像を拡大する
- 補正後 -

全体的に明るく補正されています。 ただし、隅の光量低下は回復していません。 レンズプロファイルにないレンズを利用したため周辺光量低下は補正できませんでした。

  

ワークフローについて

最後に、darktableでのRAW現像のワークフローについて補足します。 ワークフローとは作業の流れのことであり、RAW現像ソフトウェアにはそれぞれ想定しているワークフローというものがあります。

darktableが想定している(オススメしている)ワークフローは以下に掲載されています。

  1. an introduction to darktable's workflow
  

まとめ

一括RAW現像(一括エクスポート)は、ライトテーブルビューで実施します。 エクスポートする前に対象の写真を選択しておく必要があります。 最初の写真をマウスの左ボタン(マウスの左ボタン)でクリックし、最後の写真をSHIFTキーを押しながらマウスの左ボタン(マウスの左ボタン)でクリックすることで範囲で選択することができます。

対象の写真を選択したら、右側のパネルにあるエクスポートを展開し、[エクスポート]ボタンを押します。 エクスポートが開始されると進捗が表示され、エクスポートが終わると進捗の表示は消えます。

 
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