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1枚目の写真の補正とRAW現像(その2)

  

1枚目の写真の補正(続き)

前の記事の『1枚目の写真の補正とRAW現像』からの続きです。 この記事では、引き続き写真の補正を行います。

前の記事ではホットピクセルの補正までを実施しました。 ここからはホワイトバランスの補正を行います。

ホワイトバランスの補正

続いては、ホワイトバランスの補正です。 ホワイトバランスは全体の色に影響するため、このように早い段階での補正がオススメです

まずは、ヒストグラム(色の分布)を見てみましょう。 ヒストグラムはウィンドウの右上に表示されています。

1. 初期状態ではスコープにはヒストグラムが表示される
1. 初期状態ではスコープにはヒストグラムが表示される

上図のようにウィンドウの右上にヒストグラムが表示されています。 ヒストグラムは色の分布図であり、初期状態では赤・青・緑成分のそれぞれの分布が表示されます。

ヒストグラムの横軸は明るさを表し、左側が最も暗い色で右側が最も明るい色です。 縦軸はその明るさのピクセルの量、つまり、ピクセルの積み上げです。

  
ヒストグラムが表示されている領域は、正確にはスコープと呼ばれます。 スコープには、色に関する様々な情報が表示されます。 ヒストグラムはそれらの情報の中の1つです。
  
初期状態では、スコープにはヒストグラムが表示されます。 ヒストグラムから他の情報に表示を切り替えることもできます。

ヒストグラムに関して補足しておきたいことがあります。 darktableのヒストグラムは、2通りの表示方法を持っています。 リニア(線形)スケールと対数スケールです。 なお、初期状態では対数スケールになっています。

リニアスケールとは、縦軸の目盛りが一定量で変化するグラフのことです。 例えば、100・200・300・400のような目盛りになっているグラフのことです。

一方、対数スケールでは、縦軸の目盛りの変化は一定ではありません。 例えば、10・100・1000・10000のような目盛りになっているグラフのことです。 別の表現をすれば、目盛りが 10の1乗・10の2乗・10の3乗・10の4乗のようになっているグラフのことです。

一般論として、写真のヒストグラムはリニアスケールの方が見やすい場合が多いです。 天体写真などの黒い部分が多いものは対数スケールの方が見やすいこともあるようですが、通常、リニアスケールの方が便利です。

そういうわけですので、リニアスケールに切り替えましょう。 マウスカーソルをヒストグラムに乗せてください

2. 左から2番目のボタンを押す
2. 左から2番目のボタンを押す

上図のように5つのボタンが表示されますので、左から2番目のボタン(左から2番目のボタン)を押します。

3. ヒストグラムがリニアスケールに切り替わる
3. ヒストグラムがリニアスケールに切り替わる

上図のようにヒストグラムがリニアスケールに切り替わります。 これで、ヒストグラムが見やすくなりました。 右側では青成分が多く、赤・緑成分が少ないことがわかります。 ヒストグラムを見なくてもわかることですが、青かぶりしているってことですね

なお、ヒストグラムの各ボタンの意味は以下の通りです。

操作/コマンド 説明
[モード切り替え]ボタン スコープの表示内容を切り替える
[スケール切り替え]ボタン リニアスケール・対数スケールを切り替える
[赤チャンネルトグル]ボタン 赤チャンネルの有効・無効を切り替える
[緑チャンネルトグル]ボタン 緑チャンネルの有効・無効を切り替える
[青チャンネルトグル]ボタン 青チャンネルの有効・無効を切り替える

この写真は青かぶりしていることがわかりました。 つまり、補正が必要だということです。 ただし、補正の前にやっておきたいことがありますスナップショットの撮影です

スナップショットとは、任意の時点でのプレビューエリアの画像の記録ことです。 つまり、スナップショットの撮影とは、現時点でのプレビュー画像を記録しておく作業です。 補正中に補正前の画像と比較するために利用します

4. スナップショットを展開する
4. スナップショットを展開する

上図のように左側のパネルのスナップショットを展開します。 展開すると[スナップショットを撮影]ボタンが現れます。

では、スナップショットを撮影しましょう

5. [スナップショットを撮影]ボタンを押す
5. [スナップショットを撮影]ボタンを押す

上図のように[スナップショットを撮影]ボタンを押します。

6. スナップショットが撮影される
6. スナップショットが撮影される

上図のように[画像の向き (11)]ボタンが追加されます。 スナップショットが撮影されると、このように新たなボタンが出現します。 なお、ボタンのラベルの "画像の向き (11)" という文字は履歴に対応しています。 つまり、履歴番号11の時点のスナップショットということです

スナップショットの撮影はこれで終わりです。 では、補正作業に移りましょう。 すでに説明したように、補正ツールは右側のパネルにあります。

補正ツールは機能の分類ごとにグループ化されており、ボタンでグループを切り替える必要があります。 ホワイトバランスツールはテクニカルグループにあります。

7. [テクニカル]ボタンを押す
7. [テクニカル]ボタンを押す

上図のように[テクニカル]ボタンを押します。

8. テクニカルグループに切り替わる
8. テクニカルグループに切り替わる

上図のように補正ツールがテクニカルグループに切り替わります。

ではここで、補正ツール群の右に注目してください

9. スクロールバーが表示されている
9. スクロールバーが表示されている

上図のようにスクロールバーが表示されています。 つまり、補正ツールは一部しか表示されてない、ということです。

下までスクロールして隠れている補正ツールを見てみましょう。

10. 下までスクロールする
10. 下までスクロールする

上図のように下までスクロールします。 スクロールバーのツマミをマウスの左ボタン(マウスの左ボタン)でドラッグしてもいいですし、スクロールバーの上でマウスのホイール(マウスのホイール)を回転させてもいいでしょう。

  
スクロールバー以外の部分でマウスのホイール(マウスのホイール)を回転させても、スクロールはしません。
11. ホワイトバランスツールが現れる
11. ホワイトバランスツールが現れる

上図のようにホワイトバランスツールが現れます。

では、"ホワイトバランス" というラベルの前に注目してください

12. 電源アイコンが明るく描かれているのはこの機能が有効だということ
12. 電源アイコンが明るく描かれているのはこの機能が有効だということ

上図のように電源アイコンが明るく描かれています。 これは、この機能が有効だということを表しています。 つまり、すでにホワイトバランスツールは有効になっています

では、電源アイコンをクリックしてみましょう。

13. 電源アイコンをクリックする
13. 電源アイコンをクリックする

上図のように電源アイコンをマウスの左ボタン(マウスの左ボタン)でクリックします。

14. 機能が無効になると電源アイコンが暗く描かれる
14. 機能が無効になると電源アイコンが暗く描かれる

上図のように電源アイコンが暗く描かれます。 これは、この機能が無効になったことを表しています。

プレビューエリアはどうなっているでしょうか。 見てみましょう。

15. 色かぶりする
15. 色かぶりする

上図のようにプレビューエリアのプレビュー画像が色かぶりしています。 もちろん、ホワイトバランスツールが無効になったためです。

では、ホワイトバランスツールを有効に戻しましょう。

16. 電源アイコンをクリックする
16. 電源アイコンをクリックする

上図のように電源アイコンをマウスの左ボタン(マウスの左ボタン)でクリックします。

17. ホワイトバランスツールが有効な状態に戻る
17. ホワイトバランスツールが有効な状態に戻る

上図のようにホワイトバランスツールが有効な状態に戻ります。 電源アイコンが明るく描かれています。

では、ホワイトバランスツールの設定を調整し、最適なホワイトバランスになるようにしましょう。 まずは、ホワイトバランスツールを展開します。

18. ラベルをクリックする
18. ラベルをクリックする

上図のように "ホワイトバランス" というラベル部分をマウスの左ボタン(マウスの左ボタン)でクリックします。

19. ホワイトバランスツールが展開される
19. ホワイトバランスツールが展開される

上図のようにホワイトバランスツールが展開され、いくつかの項目が表示されます。

では、設定を変更しましょう。 まずは、写真のニュートラルカラーの領域からホワイトバランスを自動調整する機能を使ってみましょう。

  
 
ニュートラルカラーとは、色味のない色のことであり、つまり、彩度がゼロの色のことです。 わかりやすい例では、モノクロ画像がニュートラルカラーです(右図)。
20. 設定の選択リストをクリックする
20. 設定の選択リストをクリックする

上図のように設定の選択リストをクリックします。

21. "画像の領域から設定"を選択する
21. "画像の領域から設定"を選択する

上図のように一覧が表示されますので "画像の領域から設定" を選択します。

22. 色が補正される
22. 色が補正される

上図のように(1)のプレビューエリアの画像が変化します。 色が補正され、青かぶりがなくなりました。 ただし、やや黄味がかっています

また、プレビューエリアの画像を囲むように(2)の枠が現れました。 この枠は一体何なのでしょうか。 実は、この(2)の枠がニュートラルカラーの領域を囲む枠です。

ただし、見ての通り(2)の枠の中にはニュートラルカラーでない部分も多くあります。 なぜなら、(2)の枠はあくまでもdarktableが勝手に決めた範囲であるためです。 ニュートラルカラーの領域は、利用者が自分で指定しなければならないのです。

  
ニュートラルカラーでない領域も含まれているため今のホワイトバランスは正しくありません。

というわけですので、ニュートラルカラーの領域だけを枠で囲みましょう。 そうしないと、darktableはホワイトバランスを正しく調整できません。

なお、囲むのはニュートラルカラーの物体です。 写真の上でニュートラルカラーに写っている場所ではありません

23. 造花の陶器をドラッグで囲む
23. 造花の陶器をドラッグで囲む

上図のように造花が入っている陶器をマウスの左ボタン(マウスの左ボタン)のドラッグで囲みます。 赤色の矢印はドラッグの動きを表しています。

  
上の例では小さく囲んでいますが、もっと広く囲んでも構いません。 陶器以外が含まれないようにすれば、どう囲んでも問題ありません。
24. ドラッグした範囲が枠で囲まれる
24. ドラッグした範囲が枠で囲まれる

上図のようにドラッグした範囲が枠で囲まれます。 また、ニュートラルカラーのみを囲んだためホワイトバランスも良くなっています。 やや黄味がかっていた問題がなくなり、逆にわずかに青味がかっています。

ではここで、補正前との違いを見てみましょう。 補正前と現状を比較するということです。 先ほど撮影したスナップショットの出番です

25. スナップショットの[画像の向き (11)]ボタンを押す
25. スナップショットの[画像の向き (11)]ボタンを押す

上図のように先ほど追加されたスナップショットの[画像の向き (11)]ボタンを押します。

26. スナップショットの[画像の向き (11)]ボタンの色が変わる
26. スナップショットの[画像の向き (11)]ボタンの色が変わる

上図のようにスナップショットの[画像の向き (11)]ボタンの色が変わります。 これは、このスナップショットが表示状態になったことを表しています。 では、プレビューエリアを見てみましょう。

27. 分割線が出現する
27. 分割線が出現する

上図のように左右の中心に線が出現しています。 また、線の左右で色が異なっていることがわかります。 左半分には青かぶりした画像が、右半分にはわずかに青味がかった画像が表示されています。

みなさんの想像どおり、左半分がスナップショットに記録されていた画像で、右半分が現時点での画像です。 なお、画像を左右に分けている線は分割線と呼ばれます。 "S" が描かれている旗のような三角が左を向いていますが、これは左側がスナップショットであることを表しています

ではここで、分割線をスライドさせてみましょう。 左から1/5の場所まで移動させます。

28. 旗を左に移動させる
28. 旗を左に移動させる

上図のように "S" が描かれている旗のような三角をマウスの左ボタン(マウスの左ボタン)でドラッグします。 赤色の矢印はドラッグの動きを表しています。

29. 分割線が左に移動する
29. 分割線が左に移動する

上図のように分割線が左に移動します。 なお、分割線はマウスの左ボタン(マウスの左ボタン)のクリックでも移動させることができます。

  
 
分割線は初期状態では垂直ですが、水平に切り替えることもできます。 分割線の中心に回転アイコン(右図)が描かれていますので、その回転アイコンをクリックすることで垂直・水平を交互に切り替えることができます。
  
回転アイコンは見づらいですが、マウスカーソルを分割線に乗せると明るく表示されて見やすくなります。 回転アイコンが見えなくても、とにかく分割線の中心をクリックするというのも手です。

このように、あらかじめスナップショットを撮っておくことで、いつでも画像を比較することができます。 ただし、1枚の画像が分割線で分かれているだけですので、同じ場所を比較することはできません

同じ場所を比較するにはスナップショット以外の方法を使う必要があります。 ここでそれを説明しておきます。 新たに画像ウィンドウを開く方法です

30. [2つ目の画像ウィンドウ表示]ボタンを押す
30. [2つ目の画像ウィンドウ表示]ボタンを押す

上図のように下部パネルにある[2つ目の画像ウィンドウ表示]ボタンを押します。

31. 2つ目の画像ウィンドウが開く
31. 2つ目の画像ウィンドウが開く

上図のように2つ目の画像ウィンドウが開きます。 このように、メインウィンドウとは別にプレビュー画像を表示させることができます。 なお、表示されているのは現時点の画像であり、スナップショットの画像ではありません。

ただし、見ての通り初期状態ではウィンドウが小さいです。 メインウィンドウのプレビューエリアと同じ程度まで広げましょう。

32. 2つ目の画像ウィンドウを広げる
32. 2つ目の画像ウィンドウを広げる

上図のように2つ目の画像ウィンドウを広げましょう。

続いて、メインウィンドウのプレビュー画像にスナップショットの画像だけが表示される状態にします。 つまり、メインウィンドウには補正前の画像が、2つ目の画像ウィンドウには補正後の画像が表示されるようにします。

33. プレビューエリアの右端(画像の範囲外)をクリックする
33. プレビューエリアの右端(画像の範囲外)をクリックする

上図のようにメインウィンドウのプレビューエリアの右端(画像の範囲外)をクリックします。

34. 分割線が画像の範囲外に移動する
34. 分割線が画像の範囲外に移動する

上図のように分割線が画像の範囲外に移動します。 これで、メインウィンドウのプレビューエリアには補正前の画像のみが表示された状態になりました。

  
このように、分割線はマウスの左ボタン(マウスの左ボタン)のクリックで移動させることもできます。
35. 補正前と補正後で比較できるようになった
35. 補正前と補正後で比較できるようになった

上図のようにメインウィンドウには補正前の画像が、2つ目の画像ウィンドウには補正後の画像が表示されています。 これで、補正前・補正後を並べて比較できるようになりました

では、2つ目の画像ウィンドウを閉じましょう。 補正前・補正後を並べて比較するための手順を説明するために2つ目の画像ウィンドウを開きましたが、説明を終えたのでもう不要です。

36. 2つ目の画像ウィンドウの[X]ボタンを押す
36. 2つ目の画像ウィンドウの[X]ボタンを押す

上図のように2つ目の画像ウィンドウの[X]ボタンを押します。 2つ目の画像ウィンドウが閉じます。

では、メインウィンドウのプレビューエリアの分割線を中央に戻しましょう。

37. プレビューエリアの画像の左右の中心をクリックする
37. プレビューエリアの画像の左右の中心をクリックする

上図のようにプレビューエリアの画像の左右の中心をクリックします。

38. 分割線が左右の中心に戻る
38. 分割線が左右の中心に戻る

上図のように分割線が左右の中心に戻ります。 左半分には補正前の画像が、右半分には補正後(現時点)の画像が表示されています。


では、本来の作業に戻りましょう。 ホワイトバランスの微調整の作業です。 わずかに青味がかっている問題を修正しましょう

現在、ニュートラルカラーの領域からホワイトバランスを自動調整する設定になっています。 ニュートラルカラーの領域には陶器を指定しました。 これを変更し、撮影時の状況に合わせて調整してみましょう

なお、この写真は夜間に室内で蛍光灯の下で撮影しました。

39. 設定を"白色蛍光灯"に変更する
39. 設定を"白色蛍光灯"に変更する

上図のように設定を "白色蛍光灯" に変更します。

40. さらに青味がかった
40. さらに青味がかった

上図のようにさらに青味がかってしまいました。 補正前に比べるとかなり自然ですが、満足できる結果ではありません。

最後の手段として色温度を手動で設定しましょう。 色温度(ケルビン)は、下げると青味がかり、上げると黄味がかります。 少し色温度を上げて 3750 Kにしましょう。

41. パラメータを右クリックする
41. パラメータを右クリックする

上図のように変更したいパラメータ(今回は色温度)をマウスの右ボタン(マウスの右ボタン)でクリックします。 クリックする場所は、ラベルでもスライダでも数値部分でもいいです

42. パネルが開く
42. パネルが開く

上図のようにパネルが開き、マウスの左右の移動で数値を増減できる状態になります。 また、キーボードから直接数値を打ち込むこともできます

今回はキーボードから入力してみましょう。 キーボードから、

  1. 3
  2. 7
  3. 5
  4. 0(ゼロ)

と打ち込んでください。

43. 3750 が入力される
43. 3750 が入力される

上図のように 3750 が入力されます。 ただし、まだ確定していません。 確定するにはキーボードのEnterキーを押します。

では、Enterキーを押してください

44. 3750 が設定される
44. 3750 が設定される

上図のようにパネルが閉じてパラメータには 3750 が設定されています。 このように、パラメータをマウスの右ボタン(マウスの右ボタン)でクリックすることで、キーボードから数値を入力することができます。

では、プレビューエリアを確認してみましょう

45. 青かぶりが解消された
45. 青かぶりが解消された

上図のように青かぶりが解消されます。 直接入力したことで、思い通りにホワイトバランスを調整することができました。 ホワイトバランスの補正はこれで終わりにします

次の作業に進む前に、スナップショットを非表示にします。 さらに撮影済みのスナップショット "画像の向き (11)" も削除しておきましょう。

46. [画像の向き (11)]ボタンを押す
46. [画像の向き (11)]ボタンを押す

上図のように[画像の向き (11)]ボタンを押します。

47. [画像の向き (11)]ボタンの色が戻る
47. [画像の向き (11)]ボタンの色が戻る

上図のように[画像の向き (11)]ボタンの色が戻ります。 これは、このスナップショットが非表示状態になったことを表しています。

次にスナップショットを削除します。 正確には削除ではなくリセット操作です

48. [リセット]ボタンを押す
48. [リセット]ボタンを押す

上図のようにスナップショットの右端にある[リセット]ボタンを押します。

49. [画像の向き (11)]ボタンが消える
49. [画像の向き (11)]ボタンが消える

上図のように[画像の向き (11)]ボタンが消えます。 [リセット]ボタンを押したことで、全てのスナップショットが削除されました

本ウェブサイトでは、これ以降の記事にはスナップショットは登場しません。 登場しませんので、スナップショットは閉じます。

50. スナップショットを閉じる
50. スナップショットを閉じる

上図のようにスナップショットを閉じます。

  
以降の記事にはスナップショットは登場しませんが、スナップショットは補正前・補正後の比較には便利な機能です。 実際の写真の補正作業では頻繁に利用します。 あくまでも、本ウェブサイトではこれ以降は触れないというだけの話です。
  
  

まとめ

支援ツール群は左側のパネルに、補正ツール群は右側のパネルに配置されています。

左側のパネルにあるスナップショットで、スナップショットを管理することができます。 スナップショットとは、プレビュー画像の記録のことです。 [スナップショットを撮影]ボタンを押すことで、その時点のプレビュー画像を記録することができます。 撮影すると新たにボタンが出現しますので、そのボタンを押すことで現時点の画像と比較することができます。 初期状態では左右に分割されて比較されますが、上下の分割に切り替えることができます。

スナップショットでの画像の比較では同じ部位を比べることはできません。 同じ部位を比べる場合は、2つ目の画像ウィンドウが開きましょう。

操作/コマンド 説明
[2つ目の画像ウィンドウ表示]ボタン 2つ目の画像ウィンドウを開く・閉じる

右側のパネルにある各補正ツールの前にある電源アイコンは機能の有効・無効を表しています。 有効だと明るく描かれ、無効だと暗く描かれます。

ホワイトバランスの補正も早い段階でやるべき補正です。 右側のパネルの上部にあるヒストグラムで色かぶりを確認し、必要であれば補正しましょう。 なお、darktableのヒストグラムはリニア(線形)スケールと対数スケールを切り替えることができます。 ヒストグラムの各ボタンの意味は以下の通りです。

操作/コマンド 説明
[モード切り替え]ボタン スコープの表示内容を切り替える
[スケール切り替え]ボタン リニアスケール・対数スケールを切り替える
[赤チャンネルトグル]ボタン 赤チャンネルの有効・無効を切り替える
[緑チャンネルトグル]ボタン 緑チャンネルの有効・無効を切り替える
[青チャンネルトグル]ボタン 青チャンネルの有効・無効を切り替える

ホワイトバランスの設定を "画像の領域から設定" に変更することでニュートラルカラーからホワイトバランスを自動調整させることができます。 ニュートラルカラーとは、色味のない色のことであり、つまり、彩度がゼロの色のことです。 どの領域がニュートラルカラーなのかはdarktableには判断できませんので、利用者が囲んで教える必要があります。

設定を "画像の領域から設定" に変更しても正しいホワイトバランスにならない場合は撮影時の光源を自分で選択してみましょう。 "白色蛍光灯" などの選択肢がありますので、撮影時の環境に合わせましょう。

それでもホワイトバランスに違和感があるなら、手動で色温度を設定します。 色温度を下げると青味がかり、上げると黄味がかります。 色温度を細かく調整するにはキーボードから直接数値を入力します。 色温度をマウスの右ボタン(マウスの右ボタン)でクリックし、表示されるパネル上でキーボードから数値を入力し、Enterキーで確定します。

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